2013年11月06日

『落陽』 らくよう

『落陽』 らくよう

夕暮れ時の情景描写にもいろいろな言葉があります。
沈む太陽は、夕日(ゆうひ・せきじつ)、入り日、落日、斜陽、
そして落陽。

「日」は、太陽そのものの象形文字ですが、「陽」は、高地をあらわす
こざとへんと、太陽が照らすという意味を持つ部首とで、丘の日光の
当たる側をあらわしているのだそうです。

一日の終わりを迎えて、沈んでいく太陽を見送る風景がめに浮かびます。

夕方の太陽の赤い光は赤光。
夕陽に照らされた雲は茜雲。
照り帰る美しい風景は夕映え、夕照。
その空の色は、夕色。
沈んだ後も残る光は残照、夕明かり。

ほっとした安らぎとともに、胸をよぎる切ない気持ち。
毎日繰り返していることなのに、不思議な感情です。

日は昇り、また沈む…。
すべての営みの原点を、そこにみるからでしょうか。

『落陽』の日は喪服を着る日かもしれませんね。

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Posted by きものFashion大岡 at 13:51│Comments(0)
 
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